こんにちは、あやこです。
今日は、「仕事と子育てを両立させたい、けれど子供に寂しい想いはさせたくない」と考えている方のために書きます。
私は2008年にライターとて開業し、2009年に第一子を出産しました。在宅ワークなどを取り入れた「新しい働き方」が声高に叫ばれる少し前のことです。
それから9年間、「自宅のリビング」が私の仕事と子育てのメインスペースです。この方法でフリーランスライターとして、新米ママとして何とか生きのびてきました。
もちろん、オフィスを持つ資金力がない、開業したてで仕事がいっぱい来るわけではない、仕事部屋を持つほど広い家に住めないなどの問題もありました。選択肢がリビング一択だったとも言えます。
そんな開業当時から一転、2017年9月に「リビングワークの集大成」とも言うべきデスク設計が完成しまして♪
その記念に「リビングを仕事場にするメリットとデメリット」を紹介しようと思います。少しでも「仕事と子育てを両立したい!」と考えているあなたのお役に立てれば幸いです。
在宅ワークが普通になってきた
昨今、在宅ワーク・テレワークなど、働き方に注目が集まっています。
大企業が自宅勤務の制度を設けたり、自宅近くのコワーキングスペースをサブオフィスとして契約してくれる会社があったり。
Crowdworks・ランサーズといった個人が会社から仕事を受注する仕組みも活用されるようになりました。
一昔前と違い、オンラインで会議をする仕組みもほぼ無料で十分に使えます。「チャット」などネット経由のコミュニケーションをラクにするサービスも定着し、今や在宅ワークは快適です。
そんな背景もあるのでしょう。どんどん新しい働き方が生まれていると感じますし、それは社会に定着しようとしています。
会社にお勤めで在宅ワークをされたい方、フリーランサー、これまでの経験を活かして自宅で働きたいと考えている方、ネット経由でお小遣いを稼ぎたいと考えている方などにとっては良い時代ではないでしょうか。
私もその恩恵を受けている1人です。
あやこの最新ワークスペース
そんな私の在宅ワークスのスペックはこちら(↓)です。現在のスペースは私の歴代仕事環境の中で最高レベルです。
- Apple MacBook Pro 13インチ
- HHKB Professionalのワイヤレスモデルキーボード
- LG モニター ディスプレイ29インチ
- BenQ モニター ディスプレイ24インチ
- エルゴトロンのモニターアーム2本
- 幅140センチ奥行き60センチの机
- 机の下に一眼レフカメラ保管庫
- KindleやiPadProなどのタブレット系
- イームズのレプリカチェア
- 他、良さそうなものは何でも導入
生産性を追求し、少ない時間で沢山の仕事を進められるように、ストレスフリーで働けるように、良い原稿を納品できるように、大好きな写真をもっと楽しむために、このようにしています。
実際、その効果は絶大です。
ブログなど記事を書く時に多くの資料を参照するのですが、モニターやキーボードの奥に色々な資料を並べて一気に書き上げることができます。
作業効率が良いので、機材にややお金はかかりましたがすぐに回収できそうです。
これを見てリビングワーク難しいと感じた方、大丈夫です。
私は今でこそハイスペックな機器をいくつか使用していますが、最初からこのようなスペックにする必要は全くありません。安心してください。
まずはパソコン(カメラ付きがベター)1台と机(食卓OK)があれば十分です。私もここからはじめました。当時はPCにカメラは内臓されていなかったので外付けカメラを買って、そっとスタートを切りました。
なぜリビングなの?
リビングは、仕事・子供の世話・家事をぜんぶ見渡せる場所です。これがリビングワークの最大のメリットであり、両立のキモでしょう。
仕事部屋や書斎にこもってしまうと赤ちゃんを放置してしまうことになります。これはいけません。
リビングならば、赤ちゃんにおっぱいをあげつつ、洗濯をたたみつつ、仕事をすることができます。私のように家が狭くても仕事ができます。
「長期的」かつ「心」に関わるリビングが良い理由もあります。
長くリビングワークをしていて感じることは「家事と仕事の境目がない」からこそ仕事を続けられ、子供にしてあげたいことは全部できたという点です。
仕事・子育て・家事を、自分の裁量で「どれを、どれだけやるかコントロールできる」からです。
通勤型の仕事をしていたらこれはできませんでした。
きっと、できていない家事などに悩んでいました。
きっと、子供が病気のときに大変な思いをしていました。
きっと、子供を学童(学校終了後に居場所を提供してくれる学校併設のサービス)に行かせ、「子供がやりたい習い事」があっても送り迎えできないために習わせてあげることができない自分を残念に思っていました。
結果、仕事をやめてしまったかもしれません。
9年経った今も仕事を続けられている。子供にしてあげたいことは全部できている。最低限の家事もできている。これはリビングでマイペースに働いているからなのだと思います。
リビングワークの細かいメリット
リビングワークは上記の「根本的なメリット」の他にも良いことが沢山ありました。
私が開業をしたのは妊娠する数ヶ月前でした。妊婦の時は「つわり」など体調も安定しません。すぐに横になれて、流しやトイレにも近い環境はラクでした。
出産後は仕事だけでなく、授乳・オムツ替え・赤ちゃんと遊ぶ・家事・料理などがぐちゃぐちゃに押し寄せてきます。これらは全方位的にやってくるのですが、全てをだいたい打ち返せました。
フリーランスなので認可保育園には入れませんでしたが、働いたお金でインターナショナルスクール(小学校入学までの4年)に通わせることができました。私の収入の殆どを使うほど高くつきましたが、それに見合う教育をしていただけました。
保育園は朝8:00〜18:00でした。この間は全て働けましたし、外での仕事も可能でした。
子供が小学校にあがってからも助かることが多かったです。1年生は2:30ごろ帰宅します。保育園時代と違い早いです。それでも家でむかえてやることができました。
習い事に行かせるためにバスの乗り方を教えたりもしたのですが、仕事を一旦横において一緒にバスに乗って指導しました。覚えたら1人でバスに乗るので私の時間は増えました。
PTA活動などがある場合もスケジュールを自分で調整できました。
今では「趣味の一眼レフカメラとレンズを収納するケースを設置」など、リビングをちょこちょこ改造して、仕事から趣味までやりたい放題です。
手の届く範囲に自分と家族のすべてがある。
だから色々な方面に「申し訳ない」と思うことなく、ほとんどのやるべきこと、やりたいことを並列で実施できています。
リビングワークのデメリットと解決策
ここまで良いことばかり書いてきましたが、もちろんリビングワークにはデメリットがあります。
その第一は仕事に集中しにくいことです。
視界に洗濯物や散らかった部屋が入ってくると「片付けたい」という気持ちになります。これは朝一気に片付けてから仕事を始める方法が有効でした。
「家事は息抜き」という考え方を人生の先輩に教えてもらってからは、集中力が切れた時に家事で体を動かしてリフレッシュできるようになりました。
横になったりテレビを観ても誰にも怒られないので、自分を仕事に向かわせることができない時もあります。これについては「人は脱線はするものである」と受け入れて、「時間を決めて脱線」することで解決しました。若い頃は脱線で失った時間は体力にまかせて寝ないで働いてリカバーすることもありました(笑)
ついお菓子を食べすぎてしまうこともあります。これも止めにくいのですが、年齢とともに痩せにくくなってきまして、「糖質制限」をしているうちに摂取量を減らすこができました。その代わりに「コーヒーにこだわる」などお菓子に頼らない楽しみは増やしています。
子供がうるさくて集中できない時もあります。家族がテレビを観ていて気になってしまうケースもあります。
この解決策としては2択でした。子供をみてくれる人(夫や保育所など)がいる時は、カフェやコワーキングスペースに出かけます。外に出ると人の目がありますので、確実に自宅よりも仕事に集中できます。
自宅から出られない時は、ノイズキャンセリングヘッドホンが良いです。これでクラシックなど「歌詞のない曲」を聞きながら仕事をすると、家族がうるさくしていてもあまり耳に入らなくなり、仕事にむかえます。おすすめの曲はバッハです。YouTubeで検索すると「仕事用」「リラックス用」などちょうどいい曲が色々見つかります。
Bose QuietComfort 35 wireless headphones ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン
ノイズキャンセリングヘッドホンは少々高価ですが、「Kindle本をiPhoneで読み上げてもらいながら家事をする」など、スキルアップするための使い方が最高に便利です。飛行機や新幹線を静かに快適に過ごせます。実にいい音で音楽を聞けます。ライターなので、これがあるだけで文字起こしも快適です。在宅ワーカーにとっては十分リターンのある投資でしょう。
人によってはもう一つデメリットがあります。「夫がいい顔をしない」ケースです。
私の夫もそうでした。「家は休む場所だから、オレが帰ってきてからは仕事をするな」というニュアンスの言葉をかけられて、ショックを受けたことは一度や二度ではありません。
私は若気の至りで「妻のことを一ミリも理解する気がない!」と怒ってみたり、「これが私の仕事なのだ!」と気迫で押し通すなどを実行しました。最後には夫が諦めてしまったようです。
この現象を我が家では「あやこじゃけえ」と呼んでおり、明らかに円満な方法ではないのでおすすめしません(笑)
実際、私がゴーイングマイウェイ過ぎるのか、夫婦円満とは程遠いところにあります。一方で、子守りについては完全に協力関係にあります。
この問題の一般的な解決策としては、自分の仕事について十分に説明する、お互いの妥協点を探す、十分に話し合うなどが有効です。
私は性格上これがうまくできませんでした。しかし、両立上級者の友人は「夫の帰宅後」「土日」は仕事をしないと決めており夫婦円満です。私には向いていませんが「家族が1番!」と考えており、それを実践できる方にはとてもいい方法です。
子供にいい影響がある
リビングを仕事場にすることは意外なメリットもありました。リビングにIT機器があることで子供にいい影響がある点です。
例えば子供に何か質問された時に「わからないこと」ってあります。この時にスマホやPCですぐに教えてあげています。
当初の目的が済んだ後、「関連ワード」が気になって2人でネットサーフィンして盛り上がることもしばしばです。分からないことを調べるスキルは「自分で食っていける大人の最低限のスキル」なので、脱線を楽しむことにしています。
また、お古のPCとスマホは子供にあげました。
すると自由にYouTubeを楽しんだり、Minecraft(PCやスマホでできる知育ゲーム)などで遊ぶようになりました。
YouTubeでは英語で色々な番組を観ているようで、英語学習にもなっています。子供が観ているYouTubeがうるさい時もあるのですが、お古のヘッドホンを与えて静かにみてもらうことで、私の時間を確保もできるので一石二鳥です。
子供のiPhoneには格安SIMを入れています。
子供が習い事なで出かけるときに持たせており、どこでも連絡がとれて便利です。8つになった最近ではLINEでメッセージも打てるようになりました。子供がiPhoneのSiri(iOS・macOS Sierra向けの秘書機能アプリケーション)と爆笑トークを繰り広げたりもするので面白くて仕方がありません。
リビングワークまとめ
最後に。リビングワークは誰にでも向いているとは言いません。
しかし、合う人には最高の場所になります。私にとってはそうでした。
そんなリビングワークを長く続けるためのコツがあるとすれば、それは「外出したいときにはなんとしても外にでる」ことです。
セミナーに行きたい、書店に行きたい、ランチに行きたい、交流会に参加したい、営業にいきたい、飲みたい、ショッピングしたい。色々な理由で外に出たくなると思います。
そんな欲望を封じ込めて、家にこもってばかりでは自分の心が枯れてしまいます。
自分の心は封じ込めないことです。「外に出たい!」と思ったら外出する方法を考えてみてください。
「母親だからといって家族を置いて外出してはいけない」というのは、ある種の思い込みです。
私もこの思いに苦しんだことがありますが、悩むだけ無駄ということをある時に悟りました。
意外にも、外に出ることを実践したとき、周囲の人は応援してくれることが多かったからです。
私はめちゃくちゃ外出する努力をしてきました(色々ありすぎなので、いつか別記事で紹介します)。だから、9年前の私より今の私が好きです。
リビングワークをしながら1回でも多く外に出ることができれば、リフレッシュできて、成長できて、仕事も盛んになっていきます。友達も増えます。
副産物もありました。「活動的なお母さんの姿」が子供をより活動的にしていると思えて、とても幸せなことです。
ここまで読んでくれてありがとう!
どんな方法を選択するにせよ、あなたがどんどん幸せになるような10年を過ごせることを心から願っています(^^)
おまけ。あやこのデスク環境
Apple MacBook Pro 13インチ
LG モニター ディスプレイ
BenQ モニター ディスプレイ24インチ
エルゴトロンのモニターアーム
HHKB Professionalのワイヤレスモデルキーボード