居住者約90人の限界集落
こんにちは、あやこです。
新潟県にある居住者約90人、43世帯の限界集落「法末(ほっすぇ)」で、廃校を再利用した宿泊施設に泊まり、まちの皆さま・棚田と自然・食材に触れる旅をしました。訪れたのは2016年8月2日〜5日。夏の暑い時期でした。この体験がなんとも素晴らしかったので紹介します!
棚田の広がる美しき日本の里山
まずは、法末の見どころを写真で御覧ください。真夏の青々とした棚田や、朝5時に撮影した棚田に昇る朝日、星座を見つけ放題の満天の星空、棚田に沈む夕日などです。
夏は全ての生き物が喜ぶ季節
今回の旅は真夏。私は法末の豊かな自然を満喫しました。
その一方で冬は大変です。ここは日本有数の豪雪地帯でもあるため、冬は民家の一階はほぼ雪に埋まります。立ち話をした90代の方によると、冬は暮らすこと自体が大変と教えていただきました。「夏は良いところなのだけどねえ。」というお言葉が印象的でした。
自給自足の元気なお年寄り
集落のあちこちに棚田があり、耕作放棄地が増えたとも聞きましたが、その多くで今も稲作や野菜作りがおこなわれています。
これらはほとんどが高齢者の手によるものだそうです。棚田での農作業は、法末を案内してくれた内山さんによると、平地でのそれに比べて何から何まで手間がかかるのだとか。その大変な作業をおちいちゃん・おばあちゃんがされていることを想像すると、随分お元気なのだなあと感じました。
滞在中その「お元気さの源は食事にある」のではないかと感じました。私が宿泊した、廃校利用の宿泊施設「やまびこ」の食事は、法末の山菜・野菜をふんだんに使った新鮮な食材でできていました。野菜は法末産。料理をするのは施設の側に住んでいるおばちゃん達です。
自分達で育てた野菜と自分でしっかりと料理して食べる。そんな法末の方の生活を垣間見ました。やまびこの食事を通して、自給自足の生活が法末の元気を支えているだと知りました。
廃校利用の宿泊施設「やまびこ」
先ほどから登場する「やまびこ」。ここはもとは学校でした。今は廃校を利用した合宿的施設として営業しています。教室だった場所を20条ぐらいの畳敷きにして、集団で泊まれる部屋がいくつか設けられています。大部屋に布団をしいて皆で寝る。そんあ「学生時代の合宿」を体験できました。
同施設には4〜5人が一度に入浴できる浴場と、大きな食堂があります。
学校だったので体育館もあります。我々はピアノを使わせていただきました。また、地本主催のわら細工を体験するイベントなどもここで行われているそうです。
直ぐ側にピザハウスもあります。ここで手捏ねピザを作ることができました。イタリアでピザ作りを学んだという親切な方に教えていただきながら皆で手作り。これは美味しかったです!
田舎や棚田を探検してドキドキ!
法末の棚田を案内してくれたのはここに暮らしているエンジニアの内山さんでした。
日ごろ内山さんが活動している水田から、明治時代につくられた農業用トンネル、水車のある絶景足湯、神社など、かなり広範囲を四駆の軽自動車で駆け巡る、まさに冒険でした。
冒険と言った理由は2つあります。1つめは、想像を絶する細い農道を四駆の軽自動車でガコンガコン言わせながら疾走したからです。あまりにもスリリングだったので、私は「これは棚田リアルジェットコースター!」とわけの分からないことを言いながら終始興奮していました。
2つめは、その目的地にあります。それらは写真で御覧ください。
かなり広範囲を案内していただき、里山の自然や昔の人の足あとを体験できました。内山さんありがとうございました。
絶景の足湯
法末の中心部には足湯が設けられています。ここはただの足湯ではありませんでした。なんと、絶景スポットだったのです。「棚田に夕日が沈む様子」を湯に足をひたして堪能できます。
この時は真夏であついため西日を強烈に受ける状態でしたが、春や秋はさぞ素晴らしいことでしょう。
法末、棚田を照らす朝日
最後に紹介するのは、「棚田に昇る朝日」です。
朝日は山の向こうから昇り始め、やがて棚田を照らしていきました。バックミュージックは鳥の声です。あまりにも美しい鳴き声が何十にも重なり、朝日と棚田を彩る様子を独り占めする、そんな至福のひと時でした。
起床は、朝4時半。宿泊所のやまびこからも歩ける距離です。車なら一瞬でこの絶景にたとりつけます。
こちらはiPhoneで撮影した動画です。鳥の鳴き声をキャッチしています。
おわりに
法末の旅は、オオサカンスペースのみなさん、新潟県の県庁の方、法末の内山さん、やまびこスタッフのみなさまなど、多くの方のお力で実現しました。
これほどの美しい自然を堪能でき、友人との楽しい時間を持て、趣味の写真までも楽しめたことに感謝でいっぱいです。
法末には書いたこと意外にも魅力がたくさんあります。これを読んで興味を持たれた方は、ぜひ一度訪れてみてくださいね。
それではまた!