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『雲仙観光ホテル』に大感動!

憧れの雲仙観光ホテルに行ってきた!

20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_168雲仙観光ホテル。

〒854-0621
長崎県雲仙市小浜町雲仙320
電話:0957-73-3263

雲仙観光ホテルは、雲仙普賢岳&平成新山の麓にある「雲仙温泉」の中の宿の1つで、レトロで美しいデザインが特長の人気のホテルです。周囲のホテルがいわゆる温泉旅館や温泉に来る客用のホテルであるのに対し、同ホテルは他とは全く違う魅力を放っています。

20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_178雲仙観光ホテルは、雲仙普賢岳の平成新山の麓にある。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_29ホテルの周辺は雲仙温泉。いたるところで湯気があがっている。いわゆる温泉街で、湯治客向きの宿屋ホテルがのきを連ねている。

 

きっかけは『美の巨人たち』

20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_35テレビ東京『美の巨人たち』。一つの美術作品や建築を深掘りする美術エンターテインメント番組。同番組で、竹中工務店の早良俊夫さんの作品として紹介されて初めて知った。

 

雲仙観光ホテルを知ったきっかけはテレビ東京の『美の巨人たち』でした。毎回1つの美術作品や建築を、探偵風に深掘りする番組です。同ホテルは、2014年3月29日(土) に放送され「いつか行ってみたい!」と強く思いました。

 

20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_14ホテルは隅々まで手入れされており、歴史を重ねるほどに価値を増していくという表現がぴったり。デザインはツボであり、そこにいるだけで幸せだった。

行きたくなった理由は、ホテルが建設された経緯、建築様式、デザインが私の好みにドンピシャだったこと、ウィリアム・モリスのデザインが生きていることなどでした。

要は、私のツボをほぼ完璧に押さえていたというわけです。この時、ホテルの周辺が「温泉街」であることは頭に1ミリも入ってきませんでした。「この建物ステキ!」それだけでした。

 

行けたのは、GROUPONとPeachのおかげ

20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_30雲仙観光ホテルに行けたのは、GROUPONとPeachのお得プランが同時に降りてきたおかげ。よし行くぞ!と背中を押してくれた。

よほど印象深かったのでしょう。神様が私に旅行のチャンスを与えてくれました。

放送から約1年後、クーポンサイトグルーポンから来たメールに「雲仙観光ホテル」がありました。こ、これはほしい!

その直後、LCC(格安航空会社)の「Peach」のセール情報が舞い込みました。関空ー長崎、片道2000円!

すぐに両方を都合よく押さえられるか確認。6歳の娘と二人分を予約しました。

ちょっと敷居が高いと思っていたホテルが手に届く値段、交通費も関空までの電車代を入れても二人分で往復1万円です。これなら子連れでも予算が許します。長崎空港からホテルまではは、バスを降り次ぐルートもありましたが、より自由のきくレンタカーを選びました。同空港周辺には格安レンタカー屋もあり、約4,000円で1泊2日レンタルできました。

いざ、長崎、そして雲仙へ!

というわけで、ここからは美しい建物、高いホスピタリティ、地本の食材をふんだんに使ったコースディナーなど、ホテルの見どころを紹介します。

 

入り口の趣にうっとり

20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_911935年、観光国策の一環で建てられたホテル。外国人客を誘致して、外貨を得ることが目的だっら。ゆえに、ホテルの仕様は「外国人向け」で、天井やドアノブの高さが高い。竹中工務店の早良俊夫氏による設計。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_82巨大な梁と、70年間手入れされ続けてきた調度類が出迎えてくれる。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_52ロビー全景。いるだけで幸せになれる。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_104アンティークの時計
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_156フロントデスクの上にあるティファニーのレプリカ。ロビーの雰囲気をいっそう情緒的にしていた。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_92バーとレストランの間にある休憩場所。ここに座るとロビーを一望でき、この空間を完璧に楽しめる。

 

階段・二階・部屋・調度類

20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_123205号室前の椅子。果たして座っていいのだろうか?
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_90205号室。もっとも良い部屋と思われる。『美の巨人たち』でもクローズアップされていた。この日は宿泊者あり。羨ましい!
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_40手斧(ちょうな)削りで彫った柱の模様。伝統的な大工道具のヨキや手斧(チョウナ)で梁や柱を削り出して作られたのだそう。ランダムなのに規則正しい、長い時間見ていられる美しさ。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_12ちょつと一休みできる・・・と思うけれど、なかなか座り難い雰囲気。背後の大窓からの光とあいまってとても華やか。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_14窓外は山の斜面で一面の緑。階上から見下ろしても、階下から見上げても美しい2階へ続く大階段。因みに、同ホテルにエレベーターはない。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_9GROUPONで予約をした部屋。301号室。ホテル正面に向かって最も左側(山側)にある角部屋。先述のとおり、外国人感向けに作られたホテルなので、ドアノブの位置が非常に高い。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_6明るい光が差し込む、2方が窓になっている部屋。恐らく、同ホテルの部屋の中でもっともシンプルなもの。他の部屋にはウィリアム・モリスの派手目の壁紙があるらしい。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_4空の上まで見えて開放感がある。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_3部屋では飲料水が無料。ホテルオリジナルの瓶にはいっており、おかわり自由。この瓶はホテル1回のおみやげ店で2,000円弱で販売されている。人気NO.1のお土産だそう。

 

バンケットルーム&レストラン『アゼリア』のディナー

20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_99バンケットルーム「アゼリア」。約200畳あるゆったりとした空間。日頃はレストランとして営業している。ウエディングも行われる。こんなところで結婚式と披露宴ってステキ過ぎる。写真は朝に撮影したもの。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_98見どころの1つ、カップボード。昭和5年に創業の神戸の家具メーカ永田良介商店の作品。同家具店は洋館御用達の家具メーカーとして始まり、本場欧州からも注文が来る腕前であるという。このカップボードは、ホテル建設の時、設計者の早良俊夫氏によって注文されたのだとか。ジャコビアン様式で作られている。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_53いよいよ、コースディナーのはじまり。「テロワール」というフレンチのコースで9600円(税別)をオーダー(予約制)。和と洋が融合したお皿。このプレートは1枚約3万円でホテルのインショップで購入可能。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_55まずは白ワイン。メニューの中から、ここでしか飲めない一品をチョイスした。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_57コースメニュー「テロワール」の最初の一品。「小さなお愉しみ」と題されていた。ミニスープ・パン・野菜の串刺し。どれも美味。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_58安藤さんの原城トマトと春野菜のサラダ。魚介のマリネと新玉ねぎのアイスクリームを合わせて。トマトのソースが絶品。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_59蛤と筍 太陽卵のロワイヤル。本当に美しくて、おいしい。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_61桜鯛の若布蒸し。滋味あふれるたいとごぼうのブイヨン。五島産鳥賊のつくねと生きくらげ
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_62肉料理。長崎産鹿肉の低温ロースト。島原のお味噌のコンディマン。季節の彩り野菜を添えて。鹿がこんなにおいしいなんて!
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_68デザートコレクションは、目の前で装っつてくれる。彼女は、私の娘を抱っこして、デザートの乗った台を上から見せてくれて、娘も心から楽しんでいた。チョコレートケーキを多めにもらって大満足そうだった。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_70私は女心をいっぱいに満たせる、「どれもちょっとずつ」をオーダー。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_71ウィリアム・モリスのウォールペーパーが大集合したついたて。モリスファンとしてはたまらない!。因みに、私がアートアンドクラフトを好きになったきっかけは、ロンドン旅行でヴィクトリア&アルバート博物館を訪れたこと。2001年のころ。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_56窓辺にゆっくりこしかけて、ディナータイムを満喫。旅費は抑えたけれど、食事にはしっかり使って大満足。

 

朝食。和食と洋食あり

20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_93朝食は和食をチョイス。上品でしなかずも多い。2,200円。今回は宿泊費に込みだったた。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_94娘は洋食をチョイス。サラダバーからよそってきた。フルーツもある。

 

図書室・ビリヤード室・シアタールーム・バー

20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_116必ず寄りたい図書室。ここもいるだけで幸せ。ここで一夜を明かせるほどワクワクした。日本語・英語などの本が多数ある。雲仙観光ホテルのことが書いてある本、建築関係の本、アート系、小説など多数。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_41夜の趣もステキ。絵本もたくさんあり、子供もワクワクそわそわしていた。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_39ファッション図鑑のような本を読む娘。絵や図が多用された本もあり、見て楽しめた。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_37絵本、子供向け小説などのコーナー。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_38これなんだっけ。集中力ゲーム?
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_109ビリヤード室。ここも美しい。アールデコ調。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_111四角に美しい椅子あり。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_112シアタールーム。宿泊者は空いていれば視聴できる。図書室に置いてあるディスクから好きなものを選べばOK。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_113シアタールームのソファ。家族で横一列に座れる。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_105バーも美しい。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_108スコットランドに来たみたい。

 

ホテル内の温泉

雲仙観光ホテル温泉11この界隈では珍しい、様式の温泉。アールデコ調のタイルや流れるような曲線の天井が美しい。
雲仙観光ホテル温泉10小さな露天風呂もある。
雲仙観光ホテル温泉7脱衣所も落ち着いたデザイン。
雲仙観光ホテル温泉3温泉の外にはくつろげる場所も。

 

ホテルの外側

20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_31門の中は石が敷き詰められたホテル専用の小径。両サイドに大きか貝塚の植え込み。背後は山。一歩足を踏み入れるだけでワクワク。因みに、車で来たら、この道を車で進むと奥(ホテル前)に駐車場がある。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_16ホテルの土台には火山の軽石が埋め込まれている。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_166緑に覆われたテラス。春には藤棚が紫色で染まる。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_17訪問は4月の中頃だったのと、標高が高いのとで新緑のタイミングだった。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_161ホテルの上半分は、スイスシャレー様式を取り入れた山小屋風の建築で。下半分は雲仙の火山の石が土台に埋め込まれている。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_160柱が独特の苔に覆われていて何とも不思議な様子。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_158レストランの外のテラス。ここで食事をしてみたい!

 

売店&お土産

20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_115売店。ホテルオリジナルのお土産、ウィリアム・モリスのアイテム、近隣で製造されている食品など、ここならではの品々がコンパクトに並べられている。娘は店員さんとおしゃべりを楽しんで、「お手伝いする!」といって、逆にお世話になっていた。
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_120オリジナルのコーヒー
20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_114ディナーで利用したコース用の同ホテルオリジナルプレート。35,000円!
雲仙観光ホテルお土産_2私が買った雲仙観光ホテルのお土産。一番人気のお土産、5種類程度からデザインを選べる栓の、オリジナル瓶。
雲仙観光ホテルお土産_4近隣の材料を使った、肉専用&魚専用の塩

 

子供もOK。ホスピタリティという言葉がぴったりの、九州・長崎の、また行きたいホテル

20150422雲仙観光ホテル&仁田峠_169雲仙観光ホテルは、2002年10月に国の登録有形文化財に登録。ハーフティンバーと、貼り付けられた雲仙の溶岩石と丸太が印象的。クラシック調が大好きなら、確実におすすめ。

最初は「これだけステキな雰囲気だと、子連れは浮くかな?」と思っていましたが、ホテルスタッフは子供とよく話し、よく気遣ってくれて、不安も飛んでいきました。ホテルの方によると、連休などは子連れでも大勢が利用されて、ロビーはとても賑やかだそう。こういう場所でどう振る舞うかを教えるいいチャンスかもしれません。

同ホテルは、2014年度ワールドラグジュアリーホテルアワードを受賞しており、世界の中でも評価されているのだそう。雰囲気・料理・サービスなどを考えるとなるほどと思いました。

普通に予約するのは敷居が高いという場合は、ステキなホテルが時々お得になっている、クーポンサイトのグルーポン、チェックしてみてくださいね。

 

合わせて行きたい!

神戸市にある大邸宅「ジェームス邸(1934年)」は、雲仙観光ホテルの設計者である竹中工務店の早良俊夫氏が設計した現存する建物です。現在は大手結婚式場グループノバレーゼがレストランを運営しています。こちらは明るく開放的な雰囲気の洋館です。近いうちにでかけてみようと思います。

それでは!

予約はトリップアドバイザーもおすすめ!


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